「おうち英語を始めたけど、どんな英語絵本を選べばよいかわからない」「レベルに合った本が見つからない」など、絵本選びにお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
そんなお悩みにぴったりなのが、オンラインで英語絵本が読めるアプリ「Oxford Reading Club(ORC)」です。
我が家では3人の子どもたちがおうち英語に挑戦中で、主に5歳の末っ子メインでORCを活用しています。
この記事では、ORCの魅力や使い方、料金などを、実際に利用している親目線で詳しくご紹介します。
Oxford Reading Club(ORC)とは?

Oxford Reading Club(オックスフォードリーディングクラブ)とは、オックスフォード大学出版局のレベル別英語絵本をオンラインで読めるサービスです。
Oxford Reading Treeをはじめ、13シリーズ1,000冊以上の絵本を楽しめます。幼児や小学生向けのほか、中高生や大人向けのレベルの本も揃っているので、幅広いレベルの人に対応。子どものおうち英語にはもちろん、大人の多読にもおすすめです。

我が家では、主にOxford Reading Tree(ORT)を中心に読んでいます
ORCで読めるおすすめシリーズ一覧
Oxford Reading Clubで読める絵本のシリーズをご紹介します。
幼児向けから大人が読めるシリーズまで種類も豊富なので、きっとお気に入りの一冊が見つかると思います!
レベルはCEFRのPre-A1からC1+まで幅広く揃っています。
CEFR=外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)とは、外国語の運用能力を測る国際標準のことです。
文科省発表の資料によれば、日本の実用英語技能検定(英検)で各レベルを表すとおおよそ以下の通りになります。
CEFR | 実用英語技能検定 |
C1 | 英検1級 |
B2 | 英検準1級〜1級 |
B1 | 英検2級〜準1級 |
A2 | 準2級〜2級 |
A1 | 英検3級〜準2級 |
(参考:各資格・検定試験とCEFRとの対照表|文部科学省(平成30年3月))
主な幼児・児童向けシリーズ
ORCには、幼児や小学生向けのシリーズが豊富です。以下はその一例になります。
- Oxford Read and Discover
地球や宇宙、世界の食べ物や自然についてなど、さまざまなテーマについて学べるノンフィクションの絵本です。
推奨年齢 | 幼児〜児童
CEFR | A1〜B1+
- Reading Stars
「パウ・パトロール」など子どもに人気のキャラクターが登場するシリーズ。
推奨年齢 | 幼児
CEFR | Pre-A1
- Oxford Reading Tree
イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書で、日本でも有名な絵本シリーズ。ステージ1+から9までレベル別にたくさんのお話が読めます。可愛らしいイラストとオチのあるストーリーが魅力。
推奨年齢 | 幼児〜児童
- Oxford Phonics World Readers
フォニックスを学べる絵本シリーズ。
推奨年齢 | 幼児
CEFR | A1〜A2
- Classic Tales
「桃太郎」や「人魚姫」「シンデレラ」などの有名なおとぎ話を、美しいイラストとともに優しい英語で読めるシリーズ。
推奨年齢 | 幼児〜児童
CEFR | A1〜B1

読み放題なので、いろいろ試しながら子どもの興味に合うものを探せるのがいいですよね
主な中高生・大人向けシリーズ
- Dominoes
フルカラーのリーダーシリーズ。漫画のようなイラストがたくさんあり、見やすいです。
推奨年齢 | 中高生〜一般
CEFR | A1〜B1
- Oxford Bookworms Library
古典文学やミステリー、ノンフィクション、世界各国の短編など、多彩なジャンルのストーリーを楽しめるシリーズ。イラストは少なめです。
推奨年齢 | 中高生〜一般
CEFR | A1〜C1

中高生から大人向けの本も充実しています。多読にもおすすめです!
ORCの5つの特徴的な機能を詳しく解説

Oxford Reading Clubには、5ステップリーディング機能があり、リスニングやリーディング、スピーキングなどの学習に活用できます。
Warm up – ゲーム感覚で単語学習
ゲーム感覚で楽しく単語を学習できる機能です。単語と写真が出てくるので、目で見て単語の意味を理解できます。
もちろん、日本語の表記は出てこないので、母国語方式で学びたい方にもおすすめです。
Listen up – 英語音声が読み聞かせてくれる
英語音声が本を読み上げてくれる機能。英文は非表示になっています。子どもが1人でも操作しやすく、我が家ではいちばんよく使っています。
シリーズによって異なりますが、ORTの場合はアメリカ英語とイギリス英語の切り替えが可能で、好みに合わせてどちらも聴けます。音声のスピードを調整することもできるので便利です。
Read – 文字表示ありで本を読む
Listen upとは異なり、英文が表示されているので、自分で読んだり親が読み聞かせたりが可能。もちろん、英文をタップすれば文章をネイティブ音声で読み上げてくれます。(シリーズによっては、読み上げができないものもあります)
ORTの場合、イラストに◯がついている箇所があり、そこをタップすると単語の音声が流れるので、我が家の子どもたちはそれを探して楽しんでいます。
Speak up – 発音チェック機能
お手本の音声を聞いたあとに英文を読み上げると、きちんと発音できているかをチェックしてくれる機能。結果によって「Excellent」や「Great job」「OK」など評価してくれるので、ゲーム感覚で発音チェックができます。
Wrap up – 絵本の内容の復習
絵本に登場した単語のスペルや、ストーリーの並べ替えなどで楽しく絵本の内容を復習し、理解度をチェックできます。
まだ字の読めない5歳の娘には少し難しいですが、ゲームのように楽しめるので何度も挑戦したがります。
ORCの料金と無料体験について
オックスフォードリーディングクラブは、サブスク型のサービスです。利用するにはアクセスコードを購入する必要があります。
アクセスコードは以下の3種類です。
- 1ヶ月 990円
- 6ヶ月 5,720円
- 12ヶ月 11,000円
1ヶ月単位でも990円で気軽に試せるのが魅力です。継続を考えているなら、6ヶ月や12ヶ月分まとめて購入する方がややお得ですね。
また、無料体験もあり、14日間無料で80冊をお試しで読むことができます。「まずはどんな感じか見てみたい」という方にはおすすめです!

無料体験はこちらから可能です!
【実体験レビュー】我が家でのORC活用法と感想
我が家では3人の子どもたちがおうち英語に挑戦中です。
Oxford Readign Clubは10ヶ月ほど利用しています。実際に利用してきた体験を踏まえて、我が家での活用法や感想などについてご紹介します。
実際の使用頻度と使い方
主に5歳の末っ子がメインで活用しており、ほぼ毎日ORCを使ってORT(Oxford reading tree)中心に読んでいます。
「読んでいる」と言ってもまだ日本語の字も読めないので、ネイティブ音声に読み聞かせてもらっているような形です。タブレットで読めるので、ゲーム感覚で楽しく活用しています。

末っ子以外にも、上の小学生2人にも取り入れ中です。
ステージ1+は小学生のひとり読みにもちょうどよいので、さらに積極的に活用できるといいなと思っています
子どもの反応と変化
5歳娘はとにかく気に入ったお話は何度も読みたがり、自分でタブレットを操作して音声の読み上げ機能を活用しながら読んでいます。繰り返し読むことで単語やフレーズを少しずつ吸収しているようです。
ORTステージ1+の「Kipper’s Diary」というお話は、主要人物の少年キッパーが書いた日記。Monday〜Fridayまでの平日の曜日が出てくるので、それを覚えようと頑張っています。
紙の絵本との使い分けについて
我が家では、紙のORT(ステージ1+)も数冊とORCを併用中です。自分で読みたいとき(読むというより暗唱です)は、手に取って持ちやすいためか、紙の絵本をよく使っています。
自分でまだ読めない(暗唱できない)絵本は、読み上げ機能のあるORCを積極的に活用しています。もっとたくさん紙の絵本を揃えられたら理想ですが、全部購入することはできないので、ORCで気に入ったものだけを揃えられたらいいなと思っています。
ORCのメリット・デメリット【利用してきてわかったこと】

実際にOxford Reading Clubを利用してきた視点から、ORCのメリット・デメリットをご紹介します。
ORCのおすすめポイント
実際にORCを利用してみて感じたおすすめポイントはたくさんあります!
以下で詳しく解説していきます。
コストパフォーマンスのよさ
まず何といっても、1,000冊以上の絵本が月額990円で読み放題というコストパフォーマンスのよさが魅力です。ORTは紙の絵本で全て揃えようとすると相当な金額になってしまいますが、ORCなら気軽にたくさんの絵本に触れることができます。
ネイティブ音声で読み聞かせができる
ネイティブ音声での読み聞かせ機能も非常に便利で、親が忙しいときでも子どもが一人で英語に触れることができます。我が家の子どもたちも音声をマネして繰り返し発音の練習をしており、自然に英語のリズムや発音を身につけているようです。

ORTのイギリス英語版では効果音も入っているので、楽しく物語に触れられます!
ゲーム感覚で楽しめるしかけがいっぱい
ゲーム感覚で学習できる機能が豊富に用意されているのも大きなメリットです。
単語学習のWarm up機能や発音チェックのSpeak up機能など、子どもが飽きずに続けられる工夫がされています。学習記録も残るので、全部読み終わるとメダルマークがもらえることも子どものモチベーション維持につながっています。
持ち運びしやすい
持ち運びの便利さもメリットのひとつ。タブレットやスマホがあればどこでも読めるので、外出先でも活用できます。
ORCの気になるポイント
一方で、実際に使ってみて感じた気になるポイントもあります。
紙の絵本と比べると、やはり手軽さには劣る部分があります。我が家の場合、子どもが自分で読もうとするときは紙の絵本を選ぶことが多く、やはり紙の絵本の方が手軽に手に取れるようです。
また、ORCはスマホやタブレットで読むことになるので、デジタル画面を長時間見続けることによる目への負担も気になるところです。特に小さなお子さんの場合は、適度に休憩を取りながら利用することが大切だと感じています。
紙の絵本との併用するのもおすすめ。ORCで気に入った作品を見つけたら紙版も購入するという使い分けをすることで、両方のメリットを活かすことができます。ORCは読み放題なので、お気に入りの絵本を見つけやすいと思います。
ORCはこんな人におすすめ!
Oxford Reading Clubは次のような方には特におすすめです!
以下で詳しくご紹介します。
多読に挑戦したい人
ORCは1,000冊以上と豊富なラインナップが大きな魅力なので、多読をしたい方にはぴったりです!
レベル別に分かれているので、英語力に合わせて段階的に読み進めることができます。様々なジャンルの絵本が用意されているため、自身やお子さんの興味に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
英語絵本選びに迷っている人
英語絵本選びに迷っている方にとっても、ORCは心強い味方です。
「何から読ませたらいいかわからない」という悩みを持つ親御さんも多いと思いますが、有名なORTをはじめ、質の高い絵本が揃っているので安心です。まずは人気のシリーズから始めて、お子さんの反応を見ながら他のシリーズにも挑戦してみるのがよいと思います。
ネイティブ音声での読み聞かせをしたい人
「読み聞かせをするならネイティブの音声がいい」「自分の発音に自信がない」という場合も、ORCならネイティブ音声で読み聞かせができます!
シリーズによっては、アメリカ英語とイギリス英語の切り替えも可能なので、お好みに合わせて選択できます。

アメリカ英語とイギリス英語、聴き比べてみると結構違うことがわかるのでおもしろいですよ
まとめ:ORCでおうち英語を充実させよう
「おうち英語に絵本をたくさん取り入れたい」「多読をしたいけれど、何を読ませたらいいかわからない…」など、英語絵本選びに迷うご家庭にとって、ORCはとても心強い味方です。
ネイティブ音声での読み上げ、発音チェックなど、子どもが自分で進めやすい設計も魅力です。ゲーム感覚で楽しく英語絵本に触れられます!
気になる方は、まずは無料体験から始めてみてはいかがでしょうか?
▶︎Oxford Reading Tree(ORT)についてまとめた記事はこちら