おうち英語に興味があるけれど、「意味ないのでは?」「本当にやる必要ある?」と疑問に感じている方も多いかもしれません。
我が家では、3人の子どもたちにおうち英語を開始して3年半ほど経過しました。これまでの経験から、「おうち英語には意味がある」と感じています。
私自身、1人目が赤ちゃんの時からおうち英語に興味を持ちつつも、取り入れずにきたという過去があります。
1人目の産後は不安ばかりで、英語どころではありませんでした
そんな私ですが、3人目が1歳の時にようやくおうち英語を開始。それぞれ子どもが1歳、3歳、6歳からのスタートでしたが、年齢に応じた効果を感じています。
この記事では、「意味ない」とおうち英語が言われてしまう理由や、我が家での取り組みの経過報告などをお伝えしていきます。「おうち英語に興味があるけど、意味ないのかな?」と不安な方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
おうち英語が「意味ない」と言われる理由
私は、おうち英語には意味があると思っています。しかし、「意味ない」という意見もありますよね。なぜ「意味ない」と言われることがあるのか、その理由を考えてみたいと思います。
英語はすぐ身につくものではないから
おうち英語を始めると、どうしてもすぐに効果が出ることを期待してしまいます。しかし、英語は学び始めればすぐに話せるようになるものではありません。
日本に住んでいる日本人が日本語を話し出すまでも、年単位の時間がかかるはずです。おうち英語を0歳から始めたとしても、当然すぐに英語を話し出すわけではありません。
英語教育は長い目で取り組まないと、成果が見えにくいものです
「言葉が身につくまでには時間がかかる」ということを理解した上で取り組まないと、「全然話せるようにならない!おうち英語なんて意味ない!」となってしまうかもしれません。
英語は大きくなってからでも身につけれるから
おうち英語は、赤ちゃんや幼児など、比較的早い段階から取り組む人が多いと思います。しかし、赤ちゃんにおうち英語を始めたからといって、すぐに英語が話せるようにはなるわけではありません。
そのため、「大きくなってから始めても身につけられるし、早くからおうち英語をする意味はない」と考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、英語耳が育つのは9歳前後まで(諸説あります)と言われています。中学生など大きくなってから始めたのでは、どうしても身につきにくい部分があるのです。おうち英語で早いうちから英語耳を育てることは、決して意味のないことではないと思います。
途中で諦めてしまう
「おうち英語は意味ない」と感じる方は、早い段階で諦めてしまっている場合もあるのではないでしょうか。お伝えしてきたとおり、言語の習得は数ヶ月や1年という短い期間では、大きな成果は見られない場合が多いです。続けていれば英語がもっと身についていた可能性があったとしても、諦めて途中でやめてしまうことで、せっかくのおうち英語の効果を感じられないままになってしまいます。
おうち英語は、赤ちゃんが母国語を覚えていくように、ゆっくり長い目で取り組むことをおすすめします!
成果を期待しすぎてしまう
お子さんがネイティブのように英語がペラペラになることは、英語教育を考えている方にとっては理想の未来なのではないでしょうか。
私も最初は「ネイティブのようになる」を目標にしたこともあります
ネットやテレビで紹介されるスーパーキッズたちは、小さいうちから英語ペラペラで、まるでネイティブのようですよね。多くの親御さんたちが憧れる姿かと思いますが、こうなるにはやはり相当な努力が必要です。
おうち英語を開始すれば、誰でも絶対にネイティブ並みになれる、というわけではありません。高い目標を設定すると、なかなか思いどおりにはいかず、挫折してしまいがちです。
「小さいうちから英語ペラペラになれなければ、意味がない」と考えてしまうと、多くの場合、おうち英語は意味がないものになってしまうかもしれません。「英語を好きになる」「簡単な英文が話せる」「英検◯級合格」など、おうち英語で実現可能なことはたくさんあります。お子さんの状況などに合わせて、無理のない適切な目標を決めてあげられると、楽しく取り組めるのではないでしょうか。
我が家のおうち英語の記録
我が家では、2021年より「ディズニー英語システム(DWE)」をメインにおうち英語に取り組んできました。子どもたちそれぞれのおうち英語の記録をご紹介します。
↓DWEの取り組みについては、こちらの記事にもまとめています。
6歳から始めた長男の場合
長男は6歳から始めました。すでに小学生でひらがなを学び始め、日本語をどんどん吸収していく頃でした。妹たちほどDWEに興味を持ってくれませんでしたが、負けずにブルーレイやCDのかけ流しをしていました。
学習はいちばんスムーズに進み、DWEソングやアルファベットもすぐに覚えられました。DWEの「テレフォン・イングリッシュ」(ネイティブの先生との電話レッスン)もいちばんスムーズでした。
当時、「楽天abcマウス」という学習アプリがあり、ゲーム感覚で英語を学べるので意欲的に取り組んでいたのですが、残念ながらサービス終了。その後はDWEをメインに少しずつ、かなりゆるく取り組んできています。
小学校での英語学習も始まり、現在は英文がそれなりに読め(意味を完全に理解しているわけではありませんが)、英語の授業も楽しんでいるようです。3人の中でおうち英語を始めるのがいちばん遅かった長男ですが、彼なりの効果はあり、「意味がない」ものとは思っていません。
今後は英語の絵本などをもっと読めるようになれるといいな、と思っています!
3歳から始めた長女の場合
長女は3歳の時におうち英語をスタート。歌やダンスが好きだったので、DWEソングを聴きながら歌ったりダンスしたり、楽しく取り組んでいました。
すでに日本語がペラペラだったせいか、カタカナっぽい発音が多かったのですが、7歳になった現在は、以前よりも発音が良くなってきた気がします。
アルファベットは幼児のうちに読めるようになっていました!
簡単な英単語も幼児の頃に覚えていましたし、現在も楽しみながらゆるくおうち英語継続中です。学習はゆっくり進めている状況ですが、DWEの「ステップ・バイ・ステップ」では、「英語の指示どおりにぬり絵を塗る」「簡単な英文を理解する」ということができています。
1歳から始めた次女の場合
1歳ちょうどの頃からおうち英語を始めた次女は、きょうだいの中でいちばん英語が身についています。DWEの赤ちゃん向け教材「プレイ・アロング」が大好きで、何度も何度も見て育ちました。
ほぼかけ流ししかしていませんでしたが、2歳になる前に「apple」「horse」などの簡単な英単語を話すようになりました。2歳になると簡単な英語の質問にも答えられるようになり、「It is〜」と文章で答える様子も。
4歳になった現在は、本人なりに英語を組み合わせて話そうとしています。デタラメや文法的な間違いも多いですが、1人遊びでは英語でひとりごとを言いながら遊ぶこともあります。
おままごとのケーキを並べて、「Happy birthday to me!」と言って自分のお祝いをしていました!
次女は海外のキッズYouTuberが大好きで、英語でYouTubeを見ています。「オックスフォード・リーディング・ツリー」などの英語絵本を読み聞かせることも好きで、DWEだけでなく、YouTubeや絵本からも英語を吸収しています。
次女を見ていると、「おうち英語は意味ない」とはどうしても思えません
このように、きょうだい全員、それぞれの効果を感じているので、「おうち英語」には意味があると信じています。
おうち英語は「意味がある」と考える理由
我が家では、小さいうちからおうち英語を始めた末っ子がいちばん英語が身についていますが、上の子どもたちもそれぞれの「効果」を感じており、おうち英語に意味がないとは思っていません。大きくなってから取り組むよりも、なるべく小さいうちからおうち英語を取り入れることで、身につくものがたくさんあると考えています。我が家の経験も踏まえて、おうち英語には意味があると考える理由をご紹介します。
英語耳が育つ
英語を身につけるには、大量のインプットが必要で、2000時間必要とも言われています。日本にいながらこれだけの時間英語に触れるいうのは、学校の教育だけでは難しく、英会話教室に通っても時間が足りません。
おうち英語は自宅にいながら英語に触れられるのがメリットです。遊んでいる時なども、CDをかけ流しておくことで英語のある環境を作れます。
かけ流しだけでも、おうち英語を取り入れるのはとてもおすすめです
我が家の末っ子もDWEのかけ流しのみで、どんどん英単語を覚えていきました。
また、英語耳が育つのは9歳前後までとよく言われます。大きくなってからでは取り返せません。リスニング力を身につけるためにも、おうち英語でたっぷりの英語に触れさせてあげることに意味があると考えています。
英語への抵抗感がなくなる
おうち英語で普段から英語に触れることで、英語への抵抗感や苦手意識を持ちにくくなるのではないでしょうか。我が家の子どもたちも、普段から英語の歌を聴いたり、DWEのテレフォン・イングリッシュで簡単にですがネイティブの先生と電話で会話したりしていて、「英語が嫌だ!」とは思っていないようです。
長男はすでに英語の授業を受けていますが、好きな科目の1つのようです。末っ子は英語でも日本語でも関係なく、YouTubeなどを観ています。もちろん日本語の方が圧倒的に理解できていますが、「英語」「日本語」という区別をあまりしていないように感じます。おうち英語で普段から英語に触れることが大切なのだと実感しています。
私の学生時代は、結構英語が嫌いという子が多くいました。苦手意識を持つと、それだけで「自分は英語ができない」と思い込んでしまうことがあります。自分の子どもたちには、将来「英語嫌い!苦手!」とならず、楽しめるようになるといいな、と思いながらおうち英語に取り組んでいます。
赤ちゃんから始められる
生まれたばかりの赤ちゃんからでも始められるのが、おうち英語の良いところです。赤ちゃんや幼児が英会話教室に通うのは、なかなか大変だと思いますかけ流しであれば、お腹にいる時から可能です。
赤ちゃんの頃は、生まれた国に関係なく、さまざまな国の言語の音を聞き分けられるそうです。英語の「L」と「R」の音も自然と聞き分けられるとか。しかし、日本語しか聞かない環境で育つと、日本語以外の音を聞き取ることが難しくなります。聴覚が完成する3歳から5歳までの間に、英語をたくさんインプットして英語の音に慣れさせてあげることが重要なのだそうです。
(参考:驚きの効果!英語耳を育てるなら「ディズニーの英語システム」(DWE)が適している理由)
赤ちゃんの頃からたっぷりの英語をインプットできるおうち英語に、意味はあると考えます。
「意味のある」おうち英語の取り入れ方
おうち英語は、取り組み方や意識の違いで、「意味ない」ものにも、「意味ある」ものにもなるのではないかと思います。我が家の経験から考えられる、「意味のある」おうち英語の取り入れ方をまとめてみました。
高すぎる目標を設定しない
「ネイティブのように英語ペラペラに!」など、高い目標を設定してしまうと、親も子どもも苦しくなってしまいます。もちろん、ネイティブみたいに英語が話せるようになれれば理想ですが、そこまで高い目標にしてしまうと、かなりの努力が必要になり、達成が難しくなってしまいます。
子どもが思うように取り組んでくれないと、もっとやらせなきゃ!と焦ってしまい、結果的に子どもが英語を嫌になってしまう…なんていうことになりかねません。英語を身につけるには、短期的な取り組みでは難しく、長期的に継続することが重要です。継続するためにも、最初から高い目標を設定せず、楽しく続けることを重視する方が良いと思います。
長い目で見て取り組む(すぐに結果を求めない)
おうち英語は、スタートしてすぐに成果が出るものではありません。言語を習得するには、どうしても時間がかかります。すぐに効果が出ることを求めてしまうと、思い通りにならずに挫折してしまうことにもつながりかねません。子どもと一緒に楽しみながら、長い目で見て取り組むことが大切だと思います。
我が家では、「大きくなってから英語の授業で困らないように」「英語が好きになってほしい」など、将来的に良い結果につながることを目指して、ゆるやかに取り組んでいます。
たくさんインプットする
おうち英語の大きなメリットの1つは、「インプットをたくさんできる」ことだと思います。繰り返しになりますが、英語耳を育てるためには、2000時間ものインプットが必要になるとも言われています。学校の授業や英会話教室だけでは足りないですが、おうち英語でなら実現が可能です。
英語の音源をかけ流すだけなら、親も子どもも大きな負担なく取り組めます。おうちで遊んでいる時間も有効に活用できるので、おうち英語を取り入れようか迷っているという方にも、かけ流しをしてみるのはおすすめです!
1歳からかけ流しをしていた末っ子は、それだけでも英単語をいくつも話せるようになりました!
とにかく楽しむ
とにかく楽しく取り組むことが何よりも大切だと思います。「こうならないといけない」などと追い込んでしまうと、親は疲れてしまいますし、子どもも英語を嫌になってしまうかもしれません。
我が家でも、無理矢理やらせようとすると逆効果で、「やだ!」と言われたこともありました…
英語が嫌いになってしまっては本末転倒です。「お子さんが興味を持っているテーマの英語絵本を読み聞かせる」「興味ありそうな英語のおもちゃを与えてみる」など、とにかく楽しむことを第一に、無理なく取り組むことが大切です。
私は、娘の好きなソフィアの英語DVDや、プリンセスの絵本などを見せてみました。興味のあるものだと喜んで取り組んでくれます。
まとめ
おうち英語をせっかく始めるなら、意味のあるものにしたいですよね。我が家ではまだまだ取り組み中の段階ですが、3人の子どもそれぞれの立場での効果があり、意味があると感じています。おうち英語を意味のあるものにするためには、楽しみながら長い目で継続することが大切だと思います。ぜひ、無理のない範囲でおうち英語をスタートしてみてください。